今年、食べログのカレー百名店とは別に新設された「アジア・エスニック百名店 2022」。
・第一ジャンルが「韓国料理」、「冷麺」、「サムギョプサル」、「韓国鍋」、「タイ料理」、「タイスキ」、「ベトナム料理」、「インドネシア料理」、「シンガポール料理」、「東南アジア料理(その他)」、「インド料理」、「ネパール料理」、「パキスタン料理」、「スリランカ料理」、「南アジア料理(その他)」、「トルコ料理」、「西アジア料理(その他)」、「メキシコ料理」、「ブラジル料理」、「シュラスコ」、「中南米料理(その他)」、「アフリカ料理」または「アジア・エスニック料理(その他)」となっている
食べログ アジア・エスニック百名店の選出基準より抜粋
こんな感じで幅広い各国料理が対象。
なかなか食べる機会の少ない国の料理もあったりして、ちょっとしたプチ旅行気分も楽しめるラインナップだったり♪
が!
選出基準は「食べログ独自の計算手順」での総合点上位から順に100店。
食べログ独自の計算手順?
詳しい事は非公開みたいですが…
少なくとも巷のガイドブックのような「安心感」や「誰が行っても満足出来る」みたいな基準とは明らかに別ベクトル。
中には今回のお店みたいに「一般的にオススメするにはアクが強すぎるお店」も混じってたりして…ね(*´艸`*)
お店(?)の雰囲気(カレーまでの試練)
トップ画像を見てもお分かりの通り、異種独特な雰囲気のこのお店。…お店?
それもそのはず。
なんでもイスラム教シーア派のモスク(礼拝所)に併設された食堂のようで…
この写真の左側が礼拝所、右側がレストラン。
この日は私以外、人っ子一人いない状態でしたが…
行事の時なんかに来ると半端ない異国情緒が味わえそうな気配がムンムンしますよね。(*´艸`*)
怪しく滴る赤い文字…
詳しいことは分かりませんが…これ、明らかに血文字モチーフですよね?(; ・`д・´)
不謹慎かもしれないけど…部外者目線だとやっぱりちょっとコワイ…((;゚Д゚))
(まぁ日本のお墓の大量の卒塔婆とかも外国人目線で見ると相当コワイらしいですけどねw)
そして血文字の隣、薄暗すぎる店内(?)へと誘っているかのようにポッカリ開かれた扉…
妙に静まり返っているのも逆に不気味さに拍車を…
ってかコレ、入っちゃっていいんだよな?
右の「OPEN」の文字を信じて、恐る恐る中へ…
(なんかカレーをエサにした「罠っぽさ」とかも感じないでもない(笑))
あぁ…この感覚…この緊張感…
どこか既視感あると思ったら…アレだ。
物件そのまま使いました系のお化け屋敷!
あれ?オレはカレー食いに来ただけなんだけどな…
なんで1人で夏の定番ドキドキ体験してるんだろ…?(笑)
勇気を振り絞って中に入ったけど…
全然レストランっぽくないぉ!!(;´Д`)
更に薄暗い奥に進め、って事か…?
※画像は見やすく明るく補正してます。実際はもっともっと薄暗いのよ…
…右の御手洗の上の赤色ランプが…何かコワイ…
これ、お化け屋敷だったら…突然ビカビカ赤く光出してドアからバーーーーン!!って何か出てくるパターンよね?
…妙な妄想に取り憑かれつつ、恐る恐る進むワタシ…。
ずらっと並んだ水道…薄暗すぎる…
奥に見えるシルエットは…鹿の首、だよな?
うぅ…
これがお化け屋敷だったら水道の鏡に「見てはいけないもの」が写り込んでて、驚いて振り返ったら…
ギャーーーーー!!!ってパターンだよな?
…まぁいい…きっとそんな事は無い…ハズ。
だってここはレストランだぜ!
ちょっぴり廃墟臭、その中にしっかり漂う嗅ぎ慣れたスパイスの香りが私に進む勇気を与えます。
(これが病院臭とかホルマリン臭とかだったら「わぁ!!帰ります!!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ)ノ」ってなるけどw)
おぉ!!
なんか恐ろしくホッとする「BIRYANI」の文字と写真!!
ε-(´∀`*)ホッ
ココでいいんだよね?
入っちゃっていいんだよね?
いやいや、お化け屋敷だったらホッとさせておいてマッド院長が突如として現れ、奇声を発しながら襲いかかってくるパターンだ。
ここは慎重に…
…うおっ!!!
で…出たぁ!!!(;゚∀゚)
え?あ、店員さんか?
なんかめっちゃ見られてるけど…
「…レストラン?」
ついつい語尾が疑問符になる私。
あ、めっちゃ笑顔で奥へ促し!
よかった!マッド院長じゃなかったぉ!
やっとカレーにありつけるぜぃ!!(≧∇≦)/
…レストランに入っただけでこの達成感と安堵感…
何だろうね?この百名店…w
食堂の様子
私を案内しつつ、電気をパチッ、パチッとつける店員さん。
今日は私が最初のお客さんっぽいですね。
ってか節電しすぎにも程があるぜぃ。
(ま、電気は大切にね!だけどさ)
電気をつけてもほんのり薄暗い、そして微妙に暑い空気感の「食堂」。
まぁいい。せっかくだから寛いじゃお。
エアコンとしばしの格闘の末、無事に稼働ミッションをクリアした店員さん。
グッジョブ!( ´∀`)b
そして私が日本人だからか、「おもてなし(?)」で日本のテレビをパチッとつける店員さん。
テレビから大音響で響き渡るは辛気臭いお昼のワイドショー…
いやいや、違うだろ!絶対普段見てるヤツと違うだろ!
せっかくの異国情緒が一気に…(;´Д`)
ま、お客は私1人。ちょっぴりワガママ言っても良かろう。
身振り手振りとカタコトで、何とか意思疎通を図る私。
何とかリモコン権を得て、異国情緒復帰に成功。
店員さん、笑顔で快諾。よかったぜ。
静まり返った「食堂」に響き渡るはエアコンと扇風機のブーーーン…という稼働音。
音と共に時折吹き付ける風が妙に心地よい。
遠く厨房から残響を伴って響く調理音。
そして外から茨城訛りの「コケコッコー」。
これでいい。
いや、これがいい。(*´艸`*)
メニュー
反射的に店内に目を走らせ、この手のお店にありがちな「現地仕様メニューのホワイトボード」を探すも見当たらず。
ま、日本人自体があんまり来ないからメニューブックがそのまま現地仕様込みなんでしょうな。(たぶん正解)
写真カードのコレクションアルバムみたいなメニューブックはバイリンガル。安心安心。
今、気が付いた!
サラッと見流しがちな定番の並んだ「バーベキュー」(?)メニュー。
主張が強めの「タンドリーレッグチキン」と「マメサラダ」に隠れるように「マガズ(脳みそカレー)」なんてコアなメニューがあるじゃんか!(・∀・)
脳みそカレー、何気にウマくて好きなんだよなぁ…(*´ω`*)
しかも「礼拝堂で脳みそを啜る」とか…なんかの儀式的で素敵じゃない?(*´艸`*)(笑)
次行く時にもありますように!
おっ!手間隙かかるご馳走カレー、「ナハリ(ニハリ・Nihari)」に「ファーヤ(パヤ・Paya)」があるじゃんか!(・∀・)
やりぃ♪
カレーの相棒、ローティにナン、ライスなんかは別料金での注文なのでちょっぴり注意。
(セットメニューを選ぶみたいに「ナーン?ロティ?なんまい?」「ドリンク?」って聞いてくるけどしっかり別ね。ってかチーズナン300円なのにライス500円って…チト高くね?)
「ローティ。なんまい?」
「(だいたい2枚セットなのでメニュー写真を指さしつつ)これ、1枚ですか?」
「いちまい。φ(..)」
あれ?1枚でオーダー通っちゃったよ。(^^ゞ
まぁ面倒いからいいや。ど〜しても足りなかったら追加しようw
食べてる時に入ってきた、慣れてるっぽい日本人のお客さん。
「ランチカレー、何作った?」
「チッキンカリー」
「じゃ、それで。チャパティ。」
あれ?日替わりランチカレーなんてあるんだ?
メニューをよく見ると…あ、日本語表記の無い記載で…
SET
11:00am to 3:00Pm
DAILY LUNCH
¥1,000-
1 Curry& two NAAN/CHAPTHI
ほう!常連さんが好みそうなお得な日替わりセット!
さすがですな。覚えとこう。φ(..)
「ドリンク?ラッシー?チャイ?」
「チャイ!ホット!」
LASSI…らしい。(*´艸`*)
ん?KAWA(かわ)って何だ?
100¥…鬼怒川の水じゃあるまいな…(^^ゞ(笑)
※どうやら向こうのお茶っぽいです。
ナハリ(¥1,000-)ローティ(¥150-)チャイ(¥150-)
遠く、厨房より響いてくる話し声…
あ、店員さんが来た。
「パヤ、デキナイ。ナハリ?」
ですよね〜。
手間隙かかる、ぷるぷる煮込み。
ロットも大きそうだからこの状況じゃ、ね。
ってかそうなるとニハリも…
まぁいい。
「ナハリ!OK!」
やっぱりパヤの代わりで勧めるのはニハリなのね。
タイプも好みも近いと思ってた。現地感覚でもその通りみたいで思わずニンマリ。
初めてのお店なのにお馴染みのサラダ。
ってか白鳥さんの向きもクシャッと割り箸もテキトーだな、オイ!(笑)
まぁいいけど。(*´艸`*)
待ちそうなので食前で正解。
二重紙コップに入れられたミルク感濃厚なホットチャイ。
出来たて丸出し。ちゃんとラムスデン現象な膜まで張っていい感じ。(*´艸`*)
甘さ加減を1発でキメてくるあたりもさすが現地系って感じ。うまし。
来たぜ!オレのナハリ!(≧∇≦)/
なんか1人鍋っぽい土鍋で登場。
まぁある意味、1人鍋ですけどね〜( ´ー`)
…ってあれ?私が知ってるニハリと大分違う雰囲気だな…
ニハリっつったらデカい骨付きマトンがドカン!と…
で、骨の旨みとコラーゲンたっぷりっぽいシャバいスープカレーにシャープなスパイス感で…
(※私のパキスタン系カレーの基準になってる野田ハンディのニハリね。木曜日スペシャルで出てきます)
対してコイツは骨無しマトン。
カレーもドロッと粘度高め。
ニハリの正確な定義とかは分からないけど、コレは別モノな気も…
いや、とは言え…うめぇ…(*´ω`*)
インドともバングラとも違う、パキスタン系のスパイス使い…
しっかり肉感…絡みつく濃厚カレー…
うめぇ…うめぇよ…(*´ω`*)
これが乾燥しきった感じにパカッと焼かれたロティと合うわ合うわ。
単なるロティ1枚でしっかり現地系の空気感を出してくるのがスゴイ。
(まぁ実際に現地系な訳だから当たり前なんだけどねw)
あ、でもアレだよ、アレが足りない。
パキスタンの「薬味」!
アレを端折っちゃダメっしょ…。
改めてメニュー写真を見ると…あるじゃん!
隣に薬味盛り合わせ!
あ、ひょっとして日本人だから使わないと思われた?
まぁいい。店員さん、コレコレ!
「ナハリ?」
違う!トウガラシとか!
「オー!トウガラシ、ホシイ?」
イエース!!(≧∇≦)/
…なんか違う…w
…なんかデカい…
そしてそこまで辛くない…。
チョイ辛ピーマン的な…?w
いや、でも有ると無いでは大違いだぜ!
何だかんだ言っても全入れ、掻っ込み、完全燃焼!
これはきっと…アレだな。
ハンディのニハリが「ご馳走ニハリ」だとしたら、ここのナハリは「カジュアルナハリ」みたいな?(笑)
かなりカジュアルに着崩してはいるんだけど、要所要所のツボは外さない、さすがのネイティブ感覚!
何だかんだで旨かったし。
でも…「マトンなんちゃら」って別のカレーのような気がしないでもないw
他の名前でこのカレーに遭遇する時が来るのか…楽しみですな(*´艸`*)
参考情報
アクセス
駐車場
有り!
支払い方法
何気に一部のQR決済(d払い、auPAY、メルペイ)使えます!
試しにd払い使ってみたけど割とスムーズな対応でした。
(ってかQR決済の営業さん、よく頑張ったなぁ…)
食べログ
マーフレストラン (MAFHH RESTAURANT)
食べログ アジア・エスニック EAST 百名店 2022 選出店なんですよ〜。
(*´艸`*)
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