かぁちゃん
お店に飾ってあった南部塾さんの作品より
山食堂に
熊が出る
動物園より
怖、おもしろい
なんて素敵。(*´艸`*)
岩手県と秋田県の県境あたり。
山深い西和賀町の「開拓地」とも呼ばれる地区にある郷土料理店「母ちゃんの店 わがや」。
そこには「ビス天」なる幻の郷土料理があるそうな…。
我が秘境グルメ探検隊は そんな「ビス天」の生みの親かもしれない人物の孫を名乗る者との接触に成功。
(と言うか、その人に聞くまでビス天なんて知らなかったんだけどねw)
今回はそんな「UMF(Unidentified Mysterious Foods)」に関する、極秘調査報告をお届けする。
(ま、いつもの食べ歩きブログ記事ですw)
かぁちゃん
Mr.れいぽん
山食堂に
ビス天が出る
オシャレCafeより
怖、おもしろい(*´艸`*)
お店の雰囲気
なんかジブリ映画にでも出てきそうな佇まいも感じる「わがや」。
古民家を移築してリノベーションしたそうな。
里山古民家の雰囲気満点。
生活道具のディスプレイとか、明らかに狙ってる感満点だけど。(*´艸`*)
雨だれ具合もなかなかいい雰囲気。
さて、と…
店内は この手の古民家にありがちな薄暗さを全く感じさせない、明るく小ざっぱりとした感じ。
生花も掃除も、隅々まで気が行き届いてていい感じ♪(*´∀`)
老若男女、きっとどんなお客さんが来ても大丈夫!
テーブル席と座敷席、両方あります。
(お座敷の写真、撮り忘れた(^^ゞ)
メディアの取材も多数のようで。
ビミョーに手作り工芸品なんかも売ってるのも雰囲気出てて良さげ。
古箪笥がいいアクセントになっているテーブル席。
お座敷には火鉢も。
寒い季節なんかには炭の香りで身も心も暖まるんでしょうなぁ…
縁側から見る雨だれ。
ホント、藪がガサガサッ!となって熊とかひょっこり出てきてもおかしくない感じですよねぇ…
(* ̄(エ) ̄*)コンニチワ!
メニュー
メニューはこんな感じ。
父ちゃん定食は単身赴任中だった時期もあったみたいですが、ちゃんと帰ってきたようです。
ここで不意に脳内再生される『父ちゃんどこさ行った』By 奈良寮子
良かったな!寮子!(笑)
父ちゃん母ちゃん、季節に合わせて品が変わる様子。
魅力的な父ちゃん…
気が付けば今回の4人中、父ちゃん3人(+天ぷらそば1人)で母ちゃん不在という、何とも訳ありっぽい家族構成な注文に…Σ(´∀`;)
まぁ人生いろいろ、家庭事情だっていろいろ。
細かく突っ込まないのがオトナの対応ってもんです。
( ´ー`)
父ちゃん定食 ¥1,300-(大盛り+¥200-)
来ました!父ちゃん定食!
なんか見た目からして隅々まで丁寧に作ってる感が滲み出てますね!(・∀・)
手作り感満点のお蕎麦はつるっと、香りしっかり、程よい噛みごたえ。
さっぱりしつつも濃い蕎麦つゆと相性バッチリで御座いました!
季節野菜の天ぷら。
手前の葉っぱは「ミズ(ウワバミ)」。
塩蔵の実を添えて揚げてあってなかなかウマい。
こちらも手作り感満点のきゅうり漬けと煮物。
ある意味、こういうお店の真骨頂。
食べるなり、何とも懐かしい気持ちになってみたり。
山の蕎麦屋の魚、やっぱり鰊が良く似合いますなぁ…。
添えてある、なんて呼ぶには勢い有りすぎて立派すぎるわらび。
ここら辺の名産ですかね?途中、わらび畑がちらほらと…
並の物産展に置いてある長期保存前提のわらびとは明らかに違う生命力感。さすが!
手前にラップに包まったおにぎり。
何とも言えない田舎の母ちゃん感。(*´艸`*)
優しい甘みの味噌だけでも十分なのに、中にはしっかり梅干しも…
「母ちゃん!梅干しは入れないでって言ったじゃないか!」
みたいな(笑)
丁寧に作られたお料理を、丁寧に頂いて満腹、満足。
さて、そろそろ今回の本懐(?)、幻の「ビス天」いってみましょうか…
( ̄ー ̄)ニヤリ
ビス天 100えん
…ってかメニューの時点でネタバレしてますよね。(笑)
幻の郷土料理「ビス天」の正体は「ビスケット天ぷら」です!
名物。あるだけです。100えん。
ってか「ビス」と「天」って「ビスケット天ぷら」ぐらいしか無いか?(笑)
でも「ビスケット天ぷら」なんて呼ぶのはオノボリさんよ。
現地ではみんな「ビス天」。注文受けるときも「ビス天ね」。
ここは「通」っぽく「ビス天1つお願いしま〜す!(*´∀`)ノ」と元気にオーダーすべし。
見よ!この恭しく供されたビスケットの天ぷらを!!(笑)
それもそのはず。
この地域では冠婚葬祭のお重にもぎっしり入っていたりするそうですよ。ビス天。
(おいマジか…)
かと言って、そんな気取った場面だけではなく、農作業の合間の栄養補給もビス天だったり。
(なぜかよく飲まれてるリポビタンD!みたいなノリか?)
単なるぽっと出のB級グルメの域を超えた、地域の生活、いや、もはや人生にしっかりと根付いた、立派な郷土料理と呼ぶべき一品です!(?)ビス天。
最高級の原木シイタケみたいな雰囲気。
されど中身はビスケットという何ともシュールな光景…。
気になるお味は…
おっ!思ったよりイケるぞ!ビス天!
ビスケットの風味が衣に程よくふわっと広がって…
コレ、普通にコーヒーのお供で出てきたらちょっと嬉しい一品。ビス天。
そのうち、スタバのスコーンの隣とかに並んでても意外と違和感無いんじゃないか…?ビス天。
え?普通にビスケットでもいいんじゃないかって?!
それを言っちゃぁおしめぇよ!( ´ー`)
衣は厚めに付けて「もちっと」させるのが流儀らしい。
この日はたまたま揚げたてで出てきたけど、基本的に揚げ放置で冷めてるのがデフォらしい。
むしろ冷めてた方がビスケットと油衣が馴染んでウマいらしい…。
…なんか色々と謎。
まさに「UMF(Unidentified Mysterious Foods)」だぜ!ビス天!
( ´ー`)フゥー...
【ビス天ひとくちメモ】
ビス天にはミスターイトウの「かーさんケット」を使うのが流儀らしい。
ちょうど「おいしくて つよくなる ビスコ」を引っぺがしてクリームをこそげ落とした後のビスケット、あの味ね。
自作にチャレンジしたい方、参考にして下さいね〜
(…いないだろうなぁ…( ´ー`))
この記事へのコメント