河津の夜桜の わさびラーメン

一足早い春を感じに、河津桜を見に行って参りました！

場所は伊豆のココ！

伊豆の河津では桜まつりが開催中！
一部はライトアップされてて夜桜も楽しめます♪

で、お祭りと言えば…
やっぱり屋台とか色々と出てますよね。

夜はお店の数自体はそんなに多くないものの、ノリのいいお兄さんが盛り上げつつお祭り騒ぎに花を添えます。

まぁ売ってるもの自体はよくある普通のもので、今は特に惹かれたりはしない感じですけど。

まぁいつも通り。

あ！なんか遠くに怪しい赤い光の出店（？）があるな。

何だろう…

がっかりイリュージョンの小屋？

それともお化け屋敷か何かかな？

あぁ、おでん＆ラーメン屋ね！

桜が咲いているとは言え、時期的にまだまだ夜は冷え込みますからなぁ…。

熱〜いおでんをハフハフ言いながら頬張ったらさぞかし…

ん？
っつーか「さくらラーメン」？

よくある名物の名前くっつけるパターンか…？

ん〜
イマイチ判断に困るところだけど…

熱〜いラーメンをすするのも身にしみそうだよな…

でもまぁ、昨日もラーメン博物館で２杯食ったし…
２日連続ラーメンはさすがに…

うん。
まぁ迷うぐらいならヤメとくか…

一度はそう決心したものの、
通りすがりざま、後ろ髪を引かれつつチラ見すると…

え？
なんか今、スゴイの見えた気が…

わ…わさびラーメンだと？！
Σ(・∀・；)

ここは伊豆。

そして河津。

河津でわさびと言えば…

私が真っ先に思い浮かぶのはコレ！

そう！伊豆名物の「わさび丼」！(*´∀｀*)

自分でわさびをすりおろして
鼻ツンツンしながら掻っ込むコレ！

シンプルながらもわさびの香りを生かしきった一品。

ある種、極みの丼。

一種独特の中毒性もあるのか、私もいい生わさびが手に入るとついつい作ってしまう事もしばしば。

……。

この雰囲気…。

ひょっとするとわさび丼に次ぐ伝説メニュー候補か？

でも私の知る限り、わさびって熱加えると辛みも香りも飛ぶよな…

…香料全開の合成わさびか…？

それとも粉わさびが大量に溶いてあるとか…？

あるいは柚子胡椒が胡椒ではなく唐辛子のように、
熱に強い青唐辛子をわさびに見立てていたり…？

いやいや、ここは伊豆。河津。
わさびの本場だぞ？

と、なると看板メニューとして掲げるからには…
そう、本物以外はあり得ない…！

もし私が「わさびラーメン」を作れ！
という難題に挑むことになったら…

わさび丼を冷やし中華にしたような感じで、極めてシンプルに作るのが持ち味を生かす最適解か？

いや、冷やし中華は麺と酸味が強すぎる。
わさびの香りの繊細さを生かすにはもっとこう…シンプルに。

合わせるなら細めでコシのある、噛むほどに美味い生うどん。
それに薄口醤油に本枯節、だな。

あとはネギと岩海苔ぐらいか。
わさびの持ち味を生かすためにはとことんシンプルに。

だが…
これはもう、ラーメンとは呼べまい。

どう見ても通好みでシンプルな、
単なる讃岐うどんだ…。

ラーメンを名乗るからには…
ラー麺は必須！

そしてまだまだ寒い時期。
さすがに冷やしは寒かろう。

その辺はおでんを用意するこの店主のこと。
客心理を心得ているハズ。

となると温かい油そばが限度か？

いやいや、やっぱりこの寒さ、
熱いスープは必須だろ！

となると…

あるのか…？！

オレが思いも及ばないような解決策、調理法が…？！

オレのわさび感の天変地異を引き起こすようなものが…
ここに…？！

よし！
この状況で引き下がる訳にはいかない！

もし今、この機会を逃してしまったらきっと…
きっと一生後悔するかもしれないっ…！

少なくともわさびを見るたびに思い出し、
悶々とするのは間違い無さそうだ。

ほら！
今なら答えはすぐそこにあるじゃないか！

喰えば全ての謎が解ける…ハズだ！

男は度胸！
なんでも試してみるんだ！

GOだっ……！！
オレは600円を賭けるっ……！！

……うん。
入口はビニールカーテンで保温か。
まぁ屋台っぽい雰囲気でいいじゃないか。

「いらっしゃいませ〜」

「あ、すみませ〜ん！
わさびラーメン、まだありますか？」

「はいっ！ありますよ〜」

「あ、んじゃ…
お…お願いしますっ！！！」

……ほいほい注文しちゃって良かったのか？
いや、オレはダイエット中でも構わないで喰っちまう男だぞ！

真の男は二つの事を欲する。
すなわち、危険と遊戯を。

それゆえ男は未知の食体験を欲する。
最も危険な玩具として。

よし！
ブロンコ・ハンバーグ喰らわばサラダバーまで！

腹はくくった！

そして…
腹が…減った…。

（なんか自分で書いてて訳わかんなくなってきたｗ
まぁいいやｗ）

店内には私の他には男性客が１人…。

もう食べ終わった後と見え、せっせとスマホをいじっている…。

きっと今しがた体験した驚愕の食体験について、ツイートでもしてるんでしょうな。

うん、気持ち、わかるよ〜
（私も体験シェアしたくて今ブログ書いてるんでｗ）

屋台らしい簡素な調理器具で手際よく調理する店主。

お水はペットボトルに汲み置きして使ってるっぽい。

あぁ、この感じ、
私のいつものアウトドア料理に近い感じですな。
妙な親近感。

店内を見渡すと…

おぉ、コレコレ！

って外では赤い光で見えづらかった
「辛いものが苦手な人はご遠慮ください」の文字！

このさり気なく危険な香りがいいじゃんか！
めっちゃそそるぜ！
来いや！激辛上等！
（と、中二病っぽくｗ）

そして麺が緑色？！

これも外では光の関係でわからなかった！

なになに？！
麺に思いっきりわさび練り込んでるとか？！

１人勝手にワクワク！
期待感MAXで待っていると…

来た！着丼！

わさびラーメンご対面！

あれ？
どんぶり発泡スチロールじゃん！
写真と違うなぁ…

まぁ屋台だし仕方ないかな。

写真が現物と違うのもネット画像で慣れっこですわ。
( ´ー｀)ﾌｩｰ．．．（笑）

ま、細かいことは気にしないで
いざ！実食！

さて！
どこから攻めるべきか…

見た感じ、ナルトは普通っぽいな。

これは辛くて鼻がツーンときた時の貴重な箸休めになるかもしれん。
キープだっ！

わさびの醤油漬けが辛いのはもちろんだろうが…
ひょっとするとメンマもわさびで和えて激辛、という危険性もあるな。

と、なると…
やはり定石通りスープから味見してみるか…！

ズズズ……

うむ！濃厚！
ちょっといい味噌使ってるね！コレ！

やっぱり熱々のスープが
冷えたカラダに染みるわ染みるわ…

このままガンガン飲みたいところだが…

あれ？

って言うか…

スープは特にわさび感が無い？！

あ！そうか！

スープはベース。

JAZZのベースと同じく、全体を影でまとめると言うか…

あくまで他の麺や具材の辛さをしっかり受け止める…土台！
そうだよ！きっと土台だ！

となると…

ひょっとして…

その分、麺と具材がむっちゃ辛いって事か？！

これは心してかからねばなるまい。

とくにこの緑色の怪しい麺。

スープの状態から考えても…
これは激辛の可能性が高い。

となると…次はメンマ行っとくか…！

……コリコリ……

うん。メンマだ。
歯ごたえがいいよね。

やっぱりメンマだ。
間違いない。

それ以上でもそれ以下でもない。
そして…特に辛くない。

メンマ。
うん、メンマ…。

…さて！次は…

やっぱり麺を食べると散ってしまいそうなコレ。
わさびの醤油漬け、食べてみるか。

…ショリショリ…

あ、やっと出会えた！わさび感。
コレ、ご飯のおかずに最高のヤツや！

ただ、若干辛みが弱いような…

まぁわさびだから熱で辛み、飛ぶよね。
やっぱり。

まぁこれはアクセント…
と言うかイメージで添えてある感じか？

…という事は…
わさびラーメンのわさびラーメンたる所以、
「辛いのが苦手な人はご遠慮ください」の全ては麺にアリっ！！
って事か？

こ…これは心してかからねばなるまい。

が、ここで怖がりつつチビチビ食べるのもアレだ。
男らしく思い切ってすすってやる！

辛いのが何だ！
オレは今、何を食べてるんだ？！

わさびだろ！
わさびラーメンだろ！

となれば辛いのは当然！
強烈な鼻ツーン！を全力で受け止めてやろうじゃないか！！

いくぜ！

ズズズ…ズズズズ…

うむ。
この緑色は茶蕎麦みたいに色付けしたっぽいね。

特にわさびが大量に練り込んであるという訳では無いっぽい。
（っつーかわさび思いっきりねりこんでもこんなに緑色にならないよね）

…って言うか…

あの…やっぱり…

全然辛くないんですけど！（笑）
工ｴｴｪｪ(´д｀)ｪｪｴｴ工

あぁ、やっぱりオレの認識は間違ってなかった！

わさびの辛みと香りは加熱すると消滅する！！

ノーベル賞はワシのもんじゃ〜〜！！
(≧∇≦)/

……。

………。

…なんだかなぁ……。

まぁ普通に濃厚味噌で美味しいのですが…

どうも期待してたわさび欲が満たされないと言うか何と言うか…

仕方がないので